プラットホームで新幹線を待つ

結局、家族はバラバラ。元々浮気は、絶対許せぬ行動であり、理解や和解等が出来る筈なく。娘が自分を、不安そうに見つめてる。「これからどーするの?」言ったでしょう?お婆ちゃんの所よ。

そう、雪降り積もる12月。寒空の下、プラットホームで新幹線を待っていた。「ばーば…パパは?」答える気力も湧かず、無視。

けど父親を気遣ってか、延々と所在を尋ねてきた。五月蠅い!思わず怒鳴りつけ、頬を叩く。「ひっ、うわー…!」余計に騒音増し、困惑。

「駄目ね。子供を殴っちゃ」見知らぬ女性に叱られる。あれさえなければ。「あ…ぐすっ」ごめんね。小さく謝り抱きよせる。「ぐじゅ…」2人を泣かせ最低。けど今後、自分一人、この子を立派に育てねば。

泣き事、言っとられん!忌まわしき過去含め、全部忘れよう。「此処」ん?「好きだったなぁ」年端いかぬ子供に、似つかわしくない台詞だ。